『Philosophy of Science』読書会 2024-03-20
宿題
第8章「Scientific Realism vs. Antirealism」pp. 140–147
メモ
intelligibility
ja: 明瞭度
直接観測できないモノも実在する存在物とする立場
理論的な用語は観測した事物の短縮形ではない。
cf. プラトンの実在論
論理実証主義のあとに台頭した。
科学の予測能力の向上を論拠にする。
技術に応用され、我々自身もそれに頼ってる(しかも生死に関わるモノで)。
いわゆる instrumental success
「道具的な成功」程度の意味だろうwint.icon
論法
科学は正しいので うまくいく。
影響
説得的
特に科学者には
しかしアブダクションは弱点でもある。
これまでの成功はこれからの成功を保証しない。
過去が未来の参考になる、という主張自体に検証が必要である。論点先取
なんなら歴史的に存在物の論証に失敗してきた。しかも、これは予測能力とは独立だった。
e.g. フロギストン説、エーテル説
今の理論も例外ではなかろう。
↑ いわゆる pessimistic induction
結局、科学的実在論は理論的な知識と経験論的認識論を調和できてない。解決に なってない。
structural realism
数学的構造の共通性を措定する。
cf. ニュートン力学の近似による導出
別に論証の構造は変わってないのでは?wint.icon
関係の実在論?
cf. 数学の構造主義
いくつかのコミットメントをなくせる。
科学的実在論に代わるものとして、構造的実在論は、未観測のものについての知識に対する論争になるコミットメントを避けることができる。 しかし、理論の数学的構造や形式をその内容からどのように区別するかという問題や、理論が一般的に行っているような、(構造的な)性質や関係性によって特定の事物を特定する記述で表現される、特定の事物に関する主張をどのように区別するかという問題に直面する。 数学的形式と事実の内容を明確に区別しなければ、構造的実在論が科学的実在論とどう違うのかがわからない。
DeepLで翻訳して修正した。
数学的形式も提示しないと いけない。
生物学みたいなタイプ化も できないのでは?wint.icon
有用さ のみ。実在論的なコミットメントは しない。
真偽も いわない。
認識論的な問いは科学と無関係だ とせざるを得ない。
ガリレオの地動説の例
cf. 天動説 vs 地動説
科学史的には先人の方に対応すると思うwint.icon
教会がそう言ったのか?
Bellarmine found no problem with heliocentrism so long as it was treated as a purely hypothetical calculating device and not as a physically real phenomenon, but he did not regard it as permissible to advocate the latter unless it could be conclusively proved through current scientific standards.
Barkeley
科学理論化(en: scientific theorizing)は説明でなく整理に便利なパッケージである。
用語は単なる便利な略記や mnemonic である。
歴史
実在論と道具主義とのあいだの振り子・揺り戻し
特に量子論に対する道具主義
立場
説明は、予測性能を あげることのみに おいて 価値がある。自然の desc. ではない。
constructive empiricism
ja: 構成的経験論
van Fraassen による。
妥協や中庸
不可知論者に なれる。予測能力で満足すべき。
代替としては不満
真偽が確定しないので知的とは言えない、という。
以上 3者に共通する仮定 2つ
観察文と それ以外とを 区別できる。
観察が理論を検証し かつ確証したり不確証したり する。
前者
課題
そもそも「観察が理論をテストないし検証する」こと自体も難しい。
empirical test
ja: 経験的検証
論理実証主義者は うけつけない。
natural ontological attitude
普段は存在論的コミットメントに頓着しない。
聞かれたら考える。
科学でも同様
e.g. realism vs antirealism
科学をやるのに支障はない。
数学と数学の哲学でも同じ。
議論
Aketo
いろんな主義のうち着目する点: なにが うれしいか。
要は pragmatism
哲学者は なさそうなモノには ないと言いたい。
でも自分は疑わない。人間は実在する。
いろいろ出てくる
e.g. 操作主義
「どうすれば「ある」と言って いいのか」
「存在」概念の一貫性を求めすぎでは?
実在論者は劣勢である。
存在物があると言えることが増える。
線引き?
wint
じゃあ知覚もいいんかい。
哲学的知覚しか認めない。
生物としては特権がないだろう。
→ 再現性問題
→ constructive empiricism
存在物は性能向上には役立つ
説明は予測性能に役立ってない。
精度の問題ではない。
モデル(パラメーターなど)を改良するのに役立つから いい。
精度への反論
Aketo
事例を知らないだけでは?
統計の哲学
存在物は有用だろう。
コミットメントは有用だろう。
と言いたいwint.icon
Aketo
強い経験論の名残りだろう。
わからないから ない。
↑ 保守的すぎる。
cf. Laboratory Life
binary すぎる。存在は gradation だろう。
科学者の真理観がパーソナルすぎる。
↑ 社会的な観点が必要
哲学者のイデオロギーが個人主義すぎる。
しん
聞きたい
例: ミリカンの油滴実験、霧箱実験
反実在論者の批判
Aketo
すべての実験に言える。
1観点づつ しか できない。
Aketo
反実在論者の藁人形論法では。1つの実験だけで言ってるワケではない。
束として やってる。
↑ 意味不明な再反論がある、らしい。
一貫性があるのがポイントだろうwint.icon
実際は操作主義の態度を取ってるじゃないかwint.icon
別の質問
ミリカンが最初の実験?
Aketo: 最初期
Aketo
彼らは科学史の古い部分しか知らないんだろう。
科学の歴史の繰り返し
不確証な存在物を繰り返し措定して検証してる。
perspective について
視覚の知覚を重要視しすぎでは?
現象学も perspective を言ってる。
Aketo
e.g. ラッセルの机の逸話
cf. 強い経験主義
これを緩めた経験主義が科学批判
素朴な実在論も多元的 perspective に依拠してる。
なぞの線引きをしてる。
e.g. 砂の実在性の議論
ほかの反例
熱い鉄
Aketo
箸で掴んだ だけのモノは?
じゃあ諸行無常は?
Aketo
哲学者は操作を度外視してる。瞬間ばかり考えたがる。
まとめ
Aketo
いわれのない科学批判